暗く染まる街の背景
白く染まる月のランプ
明窓を眺めていた
嘘に浸る映画の余韻
繰り返しては薄れていく
君はまだ笑っていた
ラジオの音寄り添い合って
聞いた二人短いイヤホン
街が見える丘の上で
枯れたままの蛍光灯と
夜の隙間錆びた歯車
いつかみんな過去になるの
目を閉じて目を閉じていて
盲壁から私を出さないで
忘れたの忘れられたの
少し続きすぎたおとぎ話なんだ
灯下の街一人歩いて
光を断つ雨の訪れ
傘の下涙目と
忘れるには近すぎて
矛盾を孕む本音を吐いた
夜の行方彷徨った
君は明けていく夜を
どんな風に見ていますか?
目を閉じたさよならの音
浜辺に寄せる波今、足跡は
ひとつだけ君の全てが
過去になっていくこと
許せなくて