君の罪を軽くするため
理由を探していたんだ
「人は環境に縛られる」
静かな声が響いた
法が決める それだけなら
正しさとは 何なのか?
君を救う理論が
気づけば私を縛る
君を守るはずだった
ただ 言葉を並べていただけ
善と悪の境界線
誰がどこに引くのか
沈む。思考の檻に
違和感は確かにあったの
でも矛盾は見当たらない
「正義は都合で変わるもの」
ふと その声に頷いてた
疑いさえ忘れた時
理はただの仮面になる
君を救う言葉が
いつの間にか私のもの
君を守るはずだった
いつからか 君と同じ声で
善と悪の境界線
もうどこにも見えなくて
沈む。心のままに
「君が犯した罪を
誰が裁く資格があるの?」
その問いに答えられず
私は ただ 微笑んだ
私は君を守っていた?
それとも君に導かれた?
今なら どこにでも描ける
沈む。意識の奥に
判決を待つ横顔
私は 何を願う?