左手 - 睡蓮 (SUILEN)
僕はまず洗脳されて
深い舌に慣れた
向かいのお部屋
それと不快なモヘアにも
僕は待つときの癖で
一欠片の黒い砂糖
落としてそれを魅入るまるで
湖底の月 まぜてもまぜても
見下した僕の眼と眼
底であう
溶けない雪 踊る残滓
溶かしきってしまうのが
赦されないのか?
僕は舞っていたくせに
舌に沈むあまくすれた輪郭
それを慕う
纏ったすき あとからあとから
晒しては響く
空虚廻廊
迷ったのち捲る頁
迷いこんで翳すのは
何時もの左手
こえるならそちらから
やめるならこちらから
湖底の月まぜてもまぜても
見下した僕の眼と眼
見つめあう
溶けない雪踊る残滓
溶かしきってしまうのが
赦されないのか?
纏ったすき
あとからあとから
晒しては響く空虚廻廊
迷ったのち捲る頁
迷いこんで翳すのは
何時もの左手