巡る環状線を抜けて

いつもより遠くへ

ぼんやり灯る照明

空っぽの道にどこまでも

君は気付いてるかもしれない

流れてく見慣れた街並み

窓の外広がる風景に

口数が減った

月明かり照らすフリーウェイ

僕ら以外みんな行方不明

We’re not fast enough

We got to speed up

今もまだ足りないままだ

僕らはきっとこのままずっと

煌めく夜空の下で迷子

君に見せたい景色を

全部集めて夜に沈む

寂しげな影を湛え

まばらに光るビルの群れ

息を潜め誰にも

見つからないように走れ

動く速度上がっていくほどに

時間は遅くなるんだってさ

プレイリストはちょうど半分過ぎた頃

君の瞬間のフラクションが

目に焼きついて離れないくらい

水銀灯のストロボ

もっと強く光り放ってよ

壊れないように箱に入れたままの

あの日の僕らの感情

少しづつ変わっていってしまう

僕らを許して

今が何十兆分の一秒でも

長く続くように

速度を上げて

世界の果てへ

月明かり照らすフリーウェイ

止まない音楽、春の夜風

We’re not fast enough

We got to speed up

今ならまだ取り戻せるかな

僕らはきっとこのままずっと

両手から溢れていく今を

どうしようもないなら

笑い飛ばして

この夜に沈む