コモン・スカイ (KT27 Remix) - たま
词:笥箪
曲:ZUN
あの鳥は現の空を
枝留まりに見上げている
休ませた翼の当て所もなく
緑になす野に風が流れ
瞼に焼け付くネオンライト
煤けた手で落としたブレーカー
暗闇の中ケータイ片手に
俯き加減で歩く少年少女
電脳と幻想に苛まれながら
平気と二重に嘘を重ねた
飛ぶ鳥は昔の空を
惜しむこと無く此処を先途と
はためかせた翼の行方知れず
残した羽根も風に巻かれ
僅かに焼け残ったモラル
埋もれたまま
手付かずのリテラシー
指先ひとつで果たせることなど
両手で教えられる程もない
現実と理想では少し違ったけど
素敵と言える日は
きっと来るから
飛ぶ鳥は寂れた空を
惜しみながらも越えて往くだろう
傾けた翼の向かう先に
芽生えた苗も風に抱かれ
飛びたくて飛べなくて
伸びる轍と飛行機雲
踏みしめた土の固さに
想いを馳せて道は続く
人間も昔も今も
そこに広がる空を見上げて
苔生した奇跡を信じて
歩き続ける風と共に