零れる砂のアリア第一楽章 悪夢 - 霜月遥 (霜月はるか)
词:日山 尚
曲:なるかみちこ
编曲:なるかみちこ
昏き空の彼方
見上げる少年は
帰れない故郷を心に刻んで
痩せた父の背中を
見失わぬようにと
凍える手を擦り歩き続けた
陰る時代が映す世界は
脆く儚くまるで幻のごとく
滅びに向かう大地
明日すらも約束されず
誰も夜明けを信じられない
等しく在るはずの太陽を
奪い去る冬
死の影に怯えて
なお生きる人々の
嘆きさえ消す程吹雪は白く
Sin tira
Sio sie aria olry tindharia
Sio sie aria ary siria syua loria en tira
ふと立ち止まる
父の拳が鈍く光った
銀のナイフが僕を映して
木の実を砕いた
逃げろ逃げろ逃げろ
殺されるぞ
あの刃で僕の首を刎ねる気だ
誰かの囁きに
胸の鼓動が高鳴る
Sio sie aria olry tindharia
Rio olry loria rio shiry au
Fel olry aria
足音と共に
耳に付く呪いの歌が嘲笑った
幾度も幾度も
繰り返される父の言葉は
死んでくれ死んでくれ
Varia varia
何処へ逃れれば僕は
生きること赦されるのだろう
終わりなき悪夢
走り続け深い木々の狭間
白い花咲き乱れる
静かな静かな湖の畔
辿り着いたその場所で
僕は膝を折る
冷たい土に誘われるように
全てを委ねて
Wel sie rio
Aria aria
Rio ary ary aria
Io firy rio ol seria
Syua le wel mery rio
微かな鈴の音が
無数に鳴り響く
やがて優しい音色のひとつが
僕に声をかけた
「一緒に行こう」